小松一樹 – TRIGGER

小松一樹

彼は二つの顔を持つ。平日の昼は配電盤会社でエンジニアとして働き、
休日は、兼業支援コンサルタントとして活動する。兼業という働き方を当たり前にしたい。
彼が挑むのは常識への挑戦。

枠を取っ払い常識に革命を起こす

image

生き方は一つじゃない

彼の本業は、配電盤会社のエンジニアだ。
都内の町工場で配電盤を製造する。

しかし、それはあくまでも平日の仕事。
実は、もう一つの仕事を持つ。

それは、兼業家。

自身で設立したK.K BASECAMPANYの代表として、
兼業コンサルタントとして活躍する。

具体的には、相談を受ければ、本業や好きなことをヒアリングし、
その人にあった兼業を勧めたり、やり方をアドバイスする。
更には兼業でのキャッシュフロー構築までサポートするという。

彼自身も兼業家を名乗り、本業とは別の活動として、
コンサルタントを行っている。

この活動を通じて、彼が広めたいこと。
それは、”兼業”という考え方を当たり前のものにするということだ。

枠を取っ払い常識に革命を起こす。
本業だけ、という考え方を変えていきたい。

それが、彼の想いであり、経営理念でもある。

彼の考える兼業は、やりたいことを仕事にすること。
やりたことをやっている人は、表情が明るく、命が輝く。

だからこそ、兼業という生き方を広めるということは、
多くの人が”やりたいこと”で生きていける世界を作ること。

生き方は一つじゃない。

そのことを多くの人に伝えていきたい。

image

社畜

彼は現在29歳だ。

働き始めた頃から”兼業”を名乗っていたのか?
そう聞くと、彼は首を横に振る。

「真逆ですよ。それこそ社畜でしたから」

彼の出身は静岡県の御殿場市。

商業高校を卒業すると、進学はせずに
若干18歳で地元の工場に就職した。

高校卒業後は工場で働く。
そのことは周りの友人でもごく自然なこと。

元から勉強は好きでもなかったし、得意でもなかった。
彼もその流れに乗り、働き始めたという。

毎日、朝の8時に工場に出勤し、
まずは17時の定時まで働く。

そこで帰ることができるわけではない。

周りの上司や先輩が帰らなければ、意味もなく残って
それとなく適当な作業をする。

ようやく帰ることが許されるのは、夜の22時。

帰ってご飯を食べて寝る。
朝起きて、会社に行って、夜遅くに帰って寝る。

ストレスは溜まることもあったが、
それは休日に大好きな車の改造やドライブで発散した。

しかし、それでも年々、積み重なるモヤモヤとした気持ち。
それを発散するために、年々増える車の改造費。

仕事はすることは、いつしか車の改造費を稼ぐための作業に変わり、
淡々とした日々は、より淡々とした日々へ。

image

無知は罪

家と会社の往復の日々。
年々積み重なるモヤモヤとした気持ち。

でも、それは社会人として耐えるべきものだと
自分の中で答えを出して、誤魔化し続けた。

自分はこうやって一生を送っていくのだろう。

この生活の螺旋から逃れる術はないと思った。
周りはそれが常識であり、当たり前だったから。

彼はそんな生活を8年間送ったという。

しかし、そんな彼に一つの転機が訪れる。
それは、一冊の本だった。

ある日、立ち寄った本屋。
目に飛び込んできたのはロバートキヨサキの自己啓発本。

なんとなく。
そんな気持ちで買って読み始めたという。

しかし、読めば読むほど彼はその本にのめり込む。
お金についての考え方、働くということ。

そこで語られる全ての言葉。
それらが、自分の心のモヤモヤを紐解いてくのを感じた。

少しづつ、少しづつ。
それでも確かに、心は軽くなる。

そして、その本の中で語られた一つの言葉。

”無知は罪なり”

その言葉を知った時、彼は自分の中に衝撃が走るのを感じた。

まさしく、これじゃないか。
そう思った。

自分は何も知らない。
今の職場という限られた世界のことしかしらない。

それなのに、その世界だけが全てだと
思い込み、誤魔化し、生きていこうと勝手に決めていた。

自分が日々抱えていたモヤモヤの根本。
そのヒントをこの本が教えてくれたような気がした。

自分はこのままじゃ、だめだ。

彼の意識に変化が生まれる。
そして、変化は行動へと移されていく。

image

そして、彼は仕事を辞めた

彼の毎日が変わり始めた。

将来のこと、お金のこと、資産運用のこと。
自分なりに勉強を始めたのだ。

ネットの世界だけの情報収集だけじゃ物足りない。
休みの日には、東京の投資セミナーや自己啓発セミナーにも参加した。

あれだけ大好きだった車と向き合う時間は減っていく。

自分が知らない世界を知るということ。
考えたこともない考え方を知るということ。
それがこんなにも魅力的だなんて考えたこともなかった。

それでも新しい考え方や生き方を吸収する毎日は
ワクワクが止まらなかった。

そして、彼はこれらのことを同僚に伝えたいと思った。

俺たちが働いているこの環境だけが全てじゃない。
違う世界もあるんだぞ。

しかし、同僚や地元の友人から返ってきたのは意外な答え。
”それはいいかもしれないけど・・・”
”別にお金とかより今の生活が満足だから”
”俺には無理だよ、そういうのは”

同僚もこのままじゃやばいという思いは抱えていた。
でも、自分の話はどこか別の次元の話だと思っているようだった。

まるでそれは少し前までの自分じゃないか。

自分はもうここにはいれない。
成長するために、自分は東京に行こう。

そして、彼は仕事を辞めた。

大好きだった車を売って、お金を作り、
そのお金だけを握りしめて東京に飛び込んでいく。

image

枠を取っ払い常識に革命を起こす

東京で彼は様々な人と出会い、たくさんの話をして、
数え切れないほどの価値観と触れた。

そこには気心のしれた地元の友人もいないし、
大好きだった車もない。

でも、静岡でのモヤモヤした生活が、まるで嘘のように
毎日が楽しいものへと変わっていった。

そして、彼はある経営者と出会い、師事することで、
多くの経営スキルや知識を蓄えるうちに、あることを考えた。

それは、起業するということ。

立ち上げる事業がうまくいくかはわからない。

それでも、”やり方”や”進め方”は学んでいたし、
元々、身一つで東京に乗り込んできたのだ。

起業すること自体に尻込みする気持ちはない。

しかし、その時、彼の脳裏に浮かんだのは
意外にも”地元”のことだった。

地元の同僚や友人は、今も本業だけが全てだと考えているだろう。

違う世界や考え方があることに、敢えて視線を向けない。
すぐそこに変化はあるのに、一歩を踏み出せない。

一歩を踏み出さず、枠に捉われてしまうのは
地方という閉鎖的な環境が生み出してしまう産物。

そこまで考えて、自分がこれほどまで
地元の静岡が大好きなことに気づいた。

そして、変えたいと思った。

大好きな人たちがモヤモヤとした気持ちを
抱き続ける現実を変えていきたいと思った。

一歩踏み出した世界。
そのことを伝えたい。

起業の道、それは少し躊躇してしまうだろう。
だったら、兼業でいい。

いや、兼業がいい。
今の仕事は辞めなくてもいい。

辞めなくたって、前の自分のように違う世界も知ることができる。
兼業で好きなことを仕事にすることもできる。

そのことを地元のみんなに伝えたい。
自分が実践して、その実績を作る。

いつか静岡に帰った時、兼業という生き方を伝えていこう。

選択肢は一つじゃない。
生き方は一つじゃない。

枠を取っ払い常識に革命を起こす。

だから、彼が”兼業家”を名乗る理由はそこにある。

HOME←→つづき

この記事を書いた人

宮本 伸男
宮本 伸男ライターであり総監督でもある
人狼が大好きです。
ゲームマスターならお任せください。

この物語をシェアしよう