石井綾乃 – TRIGGER

石井綾乃

彼女は医療機器の海外営業ウーマン。海外交渉には得意な英語スキルと調整力を活かすという。
そして、彼女は本業以外にもその英語スキルを活かした活動を行っている。彼女の想いは一つ。日本の良さを伝えていくこと。

日本が好き

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海外営業と通訳案内士

彼女の本業は、医療用注射針の営業だ。
それも、国内営業ではなく海外向け営業を担当する。

お客様からの受発注処理を行うことはもちろん、
苦情や品質監査の対応、各種問い合わせにも対応する。

取引先は海外の医療メーカーや卸、医療機関の担当者。
年に一度は展示会などの海外出張もある。

やりとりは全てが英語。
彼女にとっては、それが日常なのだ。

そして、そんな彼女は本業とは別に
パラレルキャリアとしてあることにも挑戦をしているという。

それは、通訳案内士になること。

通訳案内士とは、日本を訪れる外国人観光客に対して、
日本の観光地を案内したり、旅行中のサポートをする仕事。

英語での応対スキルが求められるのはもちろんのこと、
日本の歴史や観光スポットなどにも精通する必要があるという。

本業の海外営業職では、”日本の物”を提供し、
パラレルキャリアの通訳案内士では、”日本の情報”を提供する。

有形と無形はあるかもしれない。
しかし、彼女にはある共通した想いがある。

それは、”日本の良さを海外に伝えたい”ということ。

本業だけでも、その想いを叶えていくことはできる。

しかし、パラレルキャリアで通訳案内士を目指す理由。
その理由は、あなたの生き方のヒントになるかもしれない。

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日本の良さを海外に

本業にも通訳案内士を目指すことにも
共通しているある想い。

それは、”日本の良さを伝えたい”ということ。

日本が大好き。

彼女は、帰国子女だ。
5歳~11歳の6年間をアメリカで過ごした。

だからこそ、帰国した時に気付いた日本の良さ。

日本人の協調性や穏やかな雰囲気。
おもてなしや親切心。

日本の人間性が生んだ勤勉性に加えて、
作り出す物の品質の高さや信頼性。

おばあちゃん家の空気や穏やかに流れる時間。
日本家屋や昔ながらの田園風景。

その全てが自分にとって愛おしい。
だから、彼女は日本が大好きだ。

帰国後、彼女は高校、大学へと進み、
そして、就職を考えた時。

帰国後も英語学科を専攻していた自分が、
このスキルを活かして何をするか。

自然と浮かんだのは、一つの想いだった。

日本の良さを伝えたい。

製造メーカーで勤める父親の影響もあって、
日本の品質が海外でも評判が高いことは知っていた。

品質が重要視される業界。
日本の良さを海外にアピールできる職業。

そうして、彼女が選択したのは
現在の仕事である医療用注射針の海外営業だった。

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心境の変化

医療用注射針の海外営業。
それは、想像以上に多忙で激務な現場だった。

終電で帰ることもよくあることで、
その責任感ある業務から逃げたくなることもたくさんあった。

それでも、彼女が仕事を続けることができたのは、
日本の良さを伝えることができたから。

”Thank you”

海外営業の中でお客様からもらうその言葉。

日本製の品質が海外でも認めてもらえているようで、
そして、日本の良さを伝えることができたようで。

それが最高に嬉しくて、疲れなんて吹き飛んでしまう。

自分のやりたかった日本の良さを伝えるということ。
それを実現できていることが素直に嬉しかったのだという。

しかし、3年ほど働いた時、彼女の心境に変化が訪れる。

もっと日本の良さを伝えられたらいいな。
そんな想いだったという。

仕事で取り扱うのは医療用注射針。
しかも、その針は麻酔用という特殊な用途。

日本の良さを伝えることはできるけど、
それは麻酔科医などの限られた医療関係者だ。

もっと様々な消費者の目に触れるものを扱うことができれば、
日本の良さをたくさん伝えられるのに。

それでも、仕事をすぐに辞めたいかというと、
そういうわけでもなかった。

今の仕事も大好きだったから。

そんな時だ。
彼女は、ある選択肢を知る。

それが、通訳案内士という存在だった。

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自分の一つのやりがい

通訳案内士。
それは、友人との会話の中でふと出た言葉。

聞けば、それは日本を訪れる外国人観光客に対して、
日本の観光地や文化を案内したり、旅行中のサポートをする仕事。

それに、通訳案内士は国家資格。
過去問題を見れば、地理や歴史、産業などが出題される。

面白そうだな、って思った。

もっと海外に日本の良さを伝えていくためには、
自分自身も日本の良さを知りたいし、学びたい。

それになによりも、通訳案内士は、資格があれば
個人営業のような形で始めることができるという。

自分の英語スキルを活かすことができる。
本業以外でも、日本の良さを伝えることができる。

本業の海外営業だって大好きだ。
日本の良さを”モノ”という目に見える形で伝えていける。

そして、通訳案内士なら、
日本の良さを”情報”として目に見えない形でも伝えていける。

本業以外でも自分のやりたいことが実現できる道。
そんな道があることが自分の一つのやりがいになる。

そんな気がした。
そして、彼女は通訳案内士を目指し始める。

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日本が好き

通訳案内士の勉強を始めると
それは、不思議と本業にもプラスに影響した。

海外出張に行くと必ずあるのは、現地の人との交流。
ビジネス以外のコミュニケーションや雑談。

そんな時、自分が日本の文化や豆知識を
伝えることができると、コミュニケーションが円滑になり、
ビジネスも自然と進むようになりはじめたという。

そして、自分の中での”日本の良さを伝えたい”という
想いにも少しずつ変化が生まれた。

知人の誘いでイタリアのミラノに行った時。

現地の知人が昼食に紹介したのは、
ガイドブックにも載っていない地元の人だけが知る名店。

そこで食事をすると、最高に美味しかった。
そして、その時に思ったのはその知人への感謝だった。

その人に出会っていなければ、
そこに行くことはできなかっただろう。

あぁ、これなんだな、って思った。

その人だからこそ生まれる価値。

私も日本を訪れる外国の人たちに対して、
”私だからこそ提供できる日本の良さ”を感じてもらいたい。

日本の良さってなんだろう。

それは、きっと私が提供できる私の全てだ。

帰国子女であることも、日本の良さを学びたいという好奇心も。
そして、海外営業職をやりながら、通訳案内士を目指すことも。

私が伝えることができる日本の良さがある。

好きなことを全部やろう。
それが、私の武器になる。

だから、それが彼女の選択だ。

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この記事を書いた人

宮本 伸男
宮本 伸男ライターであり総監督でもある
人狼が大好きです。
ゲームマスターならお任せください。

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