堀 成美 – TRIGGER

堀 成美

彼女の本業はアロマセラピストだ。自分も大好きなフランス式アロマを扱い、お客様に精一杯のサービスを提供し、一方では講師としても活躍する。アロマの魅力を自分が伝える。自分の信じるものがある。

確信

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アロマセラピスト

彼女の職業は、アロマセラピスト。

代官山のアロマサロン「biossentiel(ビオセンシエール)」
そのお店の店長を務めるのが若干25歳の彼女だ。

店名にもあるbiossentielは、フランス式アロマ。

体質改善ができるアロマとして、香りを楽しむだけではなく、
フランスでは、医療用として患部に塗ったり、
飲むこともできるのが特徴だという。

お店に訪れるお客様は本当に様々。
ストレスや神経痛に腰痛、肩こり・・・

でも、どんなお客様にもいつでも全力で対応する。
心にあるのは、目の前のお客様を健康にしたいという本気の想い。

どんよりとした表情で来られるお客様が
帰るときは必ず笑顔になってくれる。

それが自分にとってもすごく嬉しくて。
お客様も自分も幸せになることができる。

だから、今の仕事が大好きだ。

そして、彼女は一方で、半年前から新たな活動をスタートさせた。

”お店に訪れるお客様以外にも、
もっとこのアロマのことを知ってもらえたら”

そう思い立ち、自分のできる限りで、スタートさせたのが
アロマワークショップ「My アロマ Life」だ。

自ら企画し、集客を行い、講師として壇上にあがる。

忙しい日々で始めたワークショップの講師の仕事。

自ら何かを始めることなんて今までやってこなかったし、
そして、人前で立つことはすごく苦手だった。

でも、大好きなアロマをもっと多くの人に伝えていきたい。

そう思えば、人前で立つことが苦手だとか、
仕事が忙しいからできないだとか。

そんな言い訳は存在しない。

自分が大好きなアロマに携わること。
今、この瞬間もアロマセラピストとして活動できること。

それだけで、自分自身の苦手なんて優に超えていく。

そこにあるのは、成長と充実した日々だ。

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自分に言い聞かせていた

自分の大好きなアロマセラピストの仕事。

しかし、アロマセラピストになりたいという
心の声を聞かないふりをしていた時期もあったという。

実は、彼女が専門学校を卒業後に入社したのは、
アロマサロンではなく、痩身エステサロン。

セラピストではなく、エステティシャン。

当時、アロマの存在を知らなかったわけではない。

むしろ、初めて専門の授業でアロマに触れた時、
自分の中での確信があったという。

「自分は将来このアロマを使った仕事に携わる」

引き寄せられるようなアロマのパワーに触れて、
それでいて植物という自然で作られて副作用はない。

健康にも、美容にも活用出来るアロマ。
このアロマを使って人に何かできるなら最高だと心の底から思った。

しかし、アロマセラピストにはならなかった。
アロマ関連の仕事募集が少なかったこともある。

でも、本当は周りが就職先を決めていく中で、
自分だけは取り残されたくなくて。

アロマの仕事は、いつかやれればいいか。
気づけば自分の心にそう言い聞かせていたのだという。

そして、始まったエステの仕事は、想像以上に忙しい日々だった。
でも、エステのお店に訪れるお客様の温かさやスタッフに恵まれて。

アロマについて考える時間は、徐々に少なくなり、
いつしかこのエステサロンで生きていこうと考えていた。

アロマセラピストの夢は、夢のままで。
過去の確信は、今の確信じゃなくて。

エステの道で生きていく。
それが、生きることなのだ。

自分に言い聞かせていた。

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覚悟の時は

しかし、3年ほど働いたある日、
アロマセラピストになるチャンスが巡ってくることになる。

biossentiel。
それは初めて聞いたフランス式アロマの名前だった。

知人の社長が新規事業で、アロマサロンを出店する。

そのお店のアロマセラピストを募集するということだった。

しかも、エステの仕事をしながら、アロマサロンの手伝いを
してくれるだけでもいいという好条件。

心の中で大きな衝撃が走った。

アロマの仕事に携わることができる。
そのことは自分の予想以上に心に熱を帯びさせた。

今の自分を受け入れてくれるエステサロン。
そこには仲間がいるし、懇意にしてくださるお客様もいる。

その全てをゼロにするということ。
そんなことをする勇気も自信も私にはない。

アロマの仕事はやってみたい。
でも、今の環境から抜け出す勇気はそこにない。

だからこそ、エステサロンを続けながら、
アロマの仕事をやることができることが嬉しかった。

でも、自分の中でそんな考えをまとめた時だった。

ふと頭に過ぎったのは、”いつもと同じだ”という思い。

なぜ、その時、そんな風に思ったのかは、わからない。
でも、なぜか自分に対する言いようもない憤りが生まれた気がした。

自分の将来を考えて、そこに痩身エステで
仕事をしている自分はいるのだろうか。

そう考えた時、今まで押さえつけていた心の声が、叫んでいた。

やるんだったら、やろうよ。
ちゃんと向き合っていこうよ。

お店を辞めることができないだなんて、自分自身への言い訳だ。

「自分は将来アロマを使った仕事に携わる」

あの時の確信は誰かの確信でもない。
自分の確信だ。

だから、もう逃げたくない。

そして、彼女は決意する。
エステの仕事を辞めて、アロマセラピストになることを。

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あの時の確信を

アロマセラピストになる。
そう決めた彼女は痩身エステの店長に退職を申し出た。

その時が後にも先にも一番緊張した時。

店長は自分の選んだ進路に一番の理解をしてくれた。

そして、アロマサロン開店までの3ヶ月間を
痩身エステのお店で働くことを許してもらうこともできた。

そして、スタッフやお客様の温かい応援。
本当に恵まれた環境にいたことを改めて気づかされた。

biossentielのアロマのことに、手技やカウンセリング。
覚えることはたくさんあった。

痩身エステのお休みは月6日程度。
その休みの全ての時間を研修と自習に費やした。

biossentielについて学べば学ぶほど、その魅力を理解し、
自身でも使い始めることで、不眠症が解消されるなど、
本当にすごいアロマなのだということを知った。

そのアロマにこれから携わることができる。
それだけで、心は弾みっぱなしだった。

そして、ついにbiossentielの代官山1号店がオープン。
彼女はアロマセラピストとしての道を歩み始めることになる。

biossentielの魅力は予想以上に多くの人に受け入れられた。

体質改善につながるアロマは、口コミで広がり、
開店以降、来店客が途絶えることはない。

自分の大好きなアロマが多くの人に伝わること。
そのことが、とても嬉しくて。

あの時の確信を実現できた今が本当に幸せだと思った。

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そんな日々なら

そして、アロマセラピストとしてしばらく働いたある日のこと。
自分の中で小さな変化が生まれていることに気づいた。

もっとこのアロマを多くの人に伝えることはできないだろうか。
そんな心情の変化だった。

お店に訪れるのは、様々な悩みを抱えるお客様。
でも、そんなお客様も帰る時は笑顔になってくれる。

でも、アロマの存在も知らず、健康に悩む人は、
今この瞬間、どうしているのだろう。

そんな疑問が頭をよぎった。

不眠で悩んでいた過去の自分を想像すれば、
それが苦しい日々であることはわかっていた。

そんな人たちにもアロマを使ってもらいたい。
アロマという体質改善の方法が一つあることを知ってもらいたい。

心の奥底から湧きあがったのはそんな想いだった。

お店に来てくださる人以外にも
このアロマの存在を伝えることができないだろうか。

そう悩んだ末に導き出した答え。

ワークショップで発信をしていこう。
そんな答えにたどり着いた自分に驚きだった。

自分が企画して、講師となって人前で話すということ。

話すことは苦手だし、自分から何か行動を起こすなんて、
過去の自分だったらそんなこと決して考えなかった。

でも、うまく話せるかどうかなんて関係ないと思った。

私はアロマが本当にいいものだと知っている。

その確信は自分にしかないものだ。
そして、自分にしか伝えられない言葉があるはずだ。

自分の思いや気持ちを素直に表現すれば、それで良いのだと思った。

店長業務とアロマセラピストとしての仕事。
それに加えて、ワークショップの講師。

忙しい日々になるかもしれない。
でも、そんな忙しさなら最高だと思った。

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確信

初めてのワークショップはとても緊張した。
参加者は自分の企画したものに集まってくれたのだ。

そのことだけで、緊張は嫌でもするし、
うまく話せるかは、やっぱり不安だった。

でも、使命感だけがそこにはあった。
私がやらなければ、誰がやる。

そのことだけで精一杯だった。

結果、ワークショップは成功だった。
もちろん課題はたくさん残った。

でも、集まった方同士でアロマの魅力を伝えあったり、
日常の生活に取り入れてくださったり。

何よりも、みんなが笑顔になってくれたことが、
成功を感じた瞬間だった。

そして、ワークショップの回を重ねるごとに、
講師という仕事も楽しくなっていく。

今だからわかる。
確信なんだな、って思う。

痩身エステの仕事をやめたきっかけも、
アロマに対する直感も、そこにあったのは自分自身の感覚。

その感覚を信じてあげること。
それが、私の大きな大きな一歩目だった。

仕事やアロマだけじゃない。
自分が選んだ道も、周りのスタッフも、オーナーも。

自分がいいと思ったものに突き抜けること。

好きだから一生懸命できる。
それは自分の成長に確かにつながっていく。

自分の想いは自分だけのもの。
自分の確信は自分だけのもの。

その確信をこれからも大切にしていきたい。

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堀 成美さんのお店はこちら!
http://goo.gl/UfN5QX

ワークショップはこちら!
http://goo.gl/9GUSPe

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この記事を書いた人

宮本 伸男
宮本 伸男ライターであり総監督でもある
人狼が大好きです。
ゲームマスターならお任せください。

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