西川琴美 – TRIGGER

西川琴美

本業は、食品系卸の営業事務。物流、商品管理、営業先の担当も渉外も行う。
私は誰かの心の隣にいたい。そう話す彼女は、断固たる”自分自身”を持っていた。

唄うように生きる

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誰かの心の隣にいたい

彼女にはやりたいことがある。

それは、「誰かの心の隣にいたい」ということ

彼女は若干21歳のカラーセラピストだ。

カラーセラピーとは、その名の通り、色を使ったカウンセリング。
相手が直感で選んだ色に対して、セラピストはその意味を伝える。

答えはあなたの中にある。

大事なのは相手の話を聞くこと。
聞くことで、相槌を打つことで相手の思考が広がる手助けをすること。

伝えることが全てではない。
それが彼女の生き方だった。

彼女はなぜ、カラーセラピストになったのか。

そこには、意外な心情の変化があったという。

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唄うように生きる

実は彼女は歌手でもある。

彼女の声は優しい。
どこか悲しそうに聞こえる高音にも独特な魅力がある。

ニコニコ動画には自分の歌のファンが300人以上もいる。

歌は自分を表現できる方法だった。

彼女は昔から素直に生きることが苦手だった。
感情をそのまま言葉にすることができない。
ありがとう、ごめんねも言えない。

どうしても曲がった言い方をしてしまう。
すると、物事が全て曲がった方向に行ってしまう

上手く生きることのできない、
心の壁を作ってしまう、

そんな自分が嫌いだった。

しかし、ある時に自分の歌を聴いていた友人が言ったという。

”琴ちゃんは歌っているときはよく笑うね”

自分の心の壁をなくしてくれるのは歌っている時だとに気づいた瞬間だった。

歌なら自分の感情を素直に届けることができる。

それは感情をうまく表現できずに生きてきた自分にとって、
とても素晴らしいことだった。

だから彼女は歌い続けた。

そして、次第に彼女は願うようになる。

歌っていない時も素直になりたい。
素直に感情を伝えたい。

唄うように生きる

彼女はそう願うようになる。

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もっと伝えるために

相手の気持ちがわかれば、歌以外でも自分の言葉が伝えやすくなるかも。
人の心を引き出したい。

ある時、彼女はそう考えた。
そして、彼女が始めたのは心理学の勉強だった。

しかし、途中で挫折し、自分には向いていないことを知る。

「学べば学ぶほど相手の気持ちがわかりすぎてしまったんです。
そしたら、心が疲れてきてしまって」

当時をそう語る彼女は、自分自身のジレンマにどこか悲しそうだった。

そこで出会ったのが、カラーセラピーだった。

カラーセラピーは心理学とは少し毛色が違う。
自分自身は相手にアドバイスしない。

相手が選んだ色の意味を伝えることで
相手自身に答えを見つけてもらうのだ。

行動や言動から察するのではなく、相手の話を聞くことでその人を知ることができる。
そこに色を使うということにも興味があった。

そうして、彼女はカラーセラピーを学び始めるのだ。

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心境の変化

最初は、自分を伝えるために
相手の気持ちを知ろうとしていた彼女だった。

しかし、心境に変化が生まれ始める。

相手のことを聞いてあげたいな。
教えて欲しいな。

そんな気持ちだった。

話を聞き終えた時、相手が
”すっきりした、ありがとう!”
と言ってくれる。

彼女にとって、その一言がたまらなく嬉しかった。

そして、気づけば相手の話を聞けば聞くほど、
自分の価値観を広げていること、
自身の心の引き出しがどんどん増えていくことに気づくのである。

なぜ、そんな心境の変化が生まれたのか。

それは、彼女自身が素直になれたからだった。

昔は感情を素直に表現することが苦手だった。
そして、物事を曲がったように捉えていた。

しかし、彼女が歌と出会い、自分の感情を素直に伝える術を見つける。

それは素直に感情を伝えるだけではなく、
気づけば、相手の話も素直に聞くことができるようになっていたのだ。

自分の価値観が広がっていくことが楽しい。
相手が話すことですっきりしてくれることが嬉しい。

だから、彼女はカラーセラピストの道を歩むのだ。

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私は攻めるのが苦手

最後に彼女はこう語った。

「周りはみんな頑張りすぎてて大変だなぁって思ったりする。
昔と比べると、みんなとてもスピードをあげて行動をしている。
みんな攻めているけど、私は攻めるのが苦手。
だから、私はここにいるから疲れたら誰かの心の支えの一つになれればいいな」

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この記事を書いた人

宮本 伸男
宮本 伸男ライターであり総監督でもある
人狼が大好きです。
ゲームマスターならお任せください。

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