田口 真 – TRIGGER

田口 真

本業は、工業製品のエンジニア。真面目な性格で仕事もきっちりとこなす。
しかし、彼は追い求めていた。温厚な性格とは裏腹に、熱くなれる瞬間を求め続ける。

熱くなりたい

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無農薬野菜と野球

”たいせつな人に安全な野菜を届ける”
彼自身にはそんなミッションがある。

安全な野菜とは何か?

それは、無農薬野菜だ。
農薬や化学肥料を使わずに自然で培われた野菜のこと。

それが彼の考える安全な野菜だという。

現在は無農薬野菜や安全な野菜にこだわる農家に訪問し、
野菜収穫を体験したり、ブログを通して情報発信をしている。

ゆくゆくは自分たちで畑を持ち、
安心安全な野菜を自分たちの手で作り上げる。
そして、安全な野菜を届けたいと考える。

まずは、農業や無農薬野菜に興味を持ってもらいたい。
それが彼の思いだ。

なぜ、彼がここまで無農薬野菜にこだわるのか。

そこには興味深い理由がある。

それは、長年やり続けてきた野球。
無農薬野菜への熱意はそこから生まれる。

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野球と怪我

彼の人生の側にはいつでも野球があった。

ボールを投げることが小さい頃から大好きで、
小学校では強豪チームに所属する。

一時期野球から離れることもあるが、
それでも彼は高校、大学、社会人と野球に携わってきた。

実は彼には波乱万丈な野球人生があるが、
ここでは語り尽くせない。
(“Baseball Story”として、別枠で紹介)

彼のこだわり抜いてきたポジションはピッチャー。
野球の花形であり、彼を虜にしてきたポジション。

ピッチャーで一花咲かすことが、彼の原動力だった。

しかし、突然の悲劇が彼を襲う。

野球での試合中。
彼の全力投球を跳ね返した打球が頭に向かって飛んでくる。
ピッチャーライナー。

頭を庇おうと咄嗟に出した右腕。
その右腕に打球が直撃したのだ。

骨折だった。

治療の末、その骨折は治ったものの、
彼はその怪我を理由に引退を決意する。

その怪我は野球に対する中途半端な結果が生んだ
自分自身の怠慢だったと彼は思ったのだ。

その後、1年間モヤモヤとした気持ちで過ごし続ける。
仕事にも熱が入らず、土日もダラダラと過ごす日々。

自分の中で燃えるようなものが欲しい。
志が欲しい。

そこで彼はとある転機を迎えることになる。
出会ったのは、社会人団体が立ち上げた新規プロジェクトだった。

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火種

彼が出会ったのはオーガニック野菜プロジェクト。

決まっているのはビジョンだけ。
”たいせつな人に安全な野菜を届ける”

しかし、そのビジョンを見たときに、自身の中で小さな志が生まれるのを感じた。

それは、このプロジェクトをやることで
母親への恩返しができるのではないか、ということだった。

彼の母親は食に拘る人だった。
特に添加物には気をつけてくれていたという。

お姉さんがアトピーであったこともあり、
食べ物が良くないと体が拒否反応をすぐに示す。

その様子を間近で見て育ってきた彼にとって、
幼い頃から食の大切さは十分すぎるほど感じていた。

自分の今の健康な体があるのも、母親が
今まで食に気をつかって育ててくれたおかげ。

新規プロジェクトのビジョンは、
まさしく母親が自身と姉にしてきてくれたこと。

それを今度は自分自身がたいせつな人に届けていく。

自分自身に生まれた小さな火種。
彼はその火種を大事にすると決めた。

野球から逃げてしまった自分。
けれども、これからはこのプロジェクトに自身の熱を傾けたい。

熱くなりたい。

だから、彼は無農薬野菜をたいせつな人に届けていく。

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全力投球

最後に彼はこう語る。

「熱くなりたい。
このプロジェクトなら自分は全力を出せるかもしれない。
熱くなれるかもしれない。

ピッチャーでは全力投球だった。
今度はこのプロジェクトに全力を注いでいきたい」

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この記事を書いた人

宮本 伸男
宮本 伸男ライターであり総監督でもある
人狼が大好きです。
ゲームマスターならお任せください。

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